過去の活動記録

過去の出来事

2月11日 2016年

 風の家に長く通っている利用者が3人、正月に旅行に行ってきました。目的地を決めて意気込んだものの、向こうに行ってからどのように回ればよいか、ホテルをどう予約すればよいか分からなかったので、職員と一緒に相談しながらツアーに申し込みました。新幹線に乗って目的地について、3人で何とか初詣でまで済ませて帰ってきました。
 再犯を繰り返さない生活には、そんなふうに当たり前の、落ち着いた日常が待っています。こうした日常が続いていくように支援ができると私たちにもやりがいが感じられます。  その一方で、かつて当団体の宿所を利用して社会の中で暮らし始めて音信のなかった人について、ある日警察から逮捕の連絡が入ることもあります。支援のために引き受けた人すべてがうまく立ち直れるわけではなく、かといってすべての人を見回るほどのキャパシティーもありません。宿所にいる間にできることは何だろうか、社会生活に移ってからできることは何だろうか、模索する日々が続きます。

1月1日 2016年

 ホームページをリニューアルしました。団体が設立されてから、3回目の変更になります。これまでは私たちの活動について、広く知ってもらうこと、特に刑務所や少年院を出てきた人たちの支援を行うということについて知ってもらうことに重きを置いて、ホームページを作ってきました。なぜ私たちがこの団体を作ったのか、この団体で何をしようとしているのか、ということは、新しい司法の姿と重なるところがあり、団体設立とほぼ同時に、現在の自立準備ホームの制度が動き始めたのです。私たちは西日本で最初の引き受けを行ないました。
 それから5年が経って、全国にいくつもの自立準備ホームができ、司法と福祉の協働という意識のもと、さまざまな政策が取られるようになってきました。刑務所を出てきた人たちの支援についても少しずつ知られるようになってきています。私たちも毎年50人ほどの新規利用者を迎えるようになり、地域で暮らす人たちの支援を続けています。作業所には毎日7、8人の利用者が訪れ、地域の中に居場所を作っています。私たちの活動を周囲に住んでいる人たちも応援してくれています。何とか5年目を迎えることができました。
 この機会にホームページのリニューアルを考えたのには1つのきっかけがあります。それはある地方で病院にかかっている前科のある患者さんがカウンセリングを希望していると聞いて、私たちの団体で引き受けることを考えたからです。きっと全国にはそのように社会の中で暮らしながら自分のことについて考えたいと思っていて、でも犯罪性や前科のために一般の福祉や医療による助けが得られない、あるいはそう思っている人たちがいるに違いない、支援者の中にももっと専門的にケアをしてくれる場所がないかと探している人たちがいるに違いない、とその時思ったのです。
 そのような人たちに、私たちはここでこのような支援を行い、このような人たちを引き受けています、ということを伝えるために、新しいホームページを作ることにしました。ホームページには毎日10〜20人の訪問者があります。多くの人が横幅1024px以上の画面でここをご覧になっています。新しい仕様のブラウザを使っている人がほとんどですが、古いバージョンを使っている人たちも少なくありません。そうしたことを考慮に入れながら、明るくさわやかで、親しみやすい雰囲気を出してみました。
 新しいホームページはいかがでしょうか。感想をお寄せいただけると、これからの参考になります。励みにもなります。できるだけ多くの、今困っている人たちに支援が届くように、私たちはここにいます、ということが分かるように、これからもここで活動を続けていきたいと思います。